ページをめくるごとに狂気が増していき、奈落の底に落ちていくような気持ちになる。でもおもしろいからやめられない、そんな本。
読んだあと嫌な気持ちになるミステリー小説のことを「イヤミス」というらしい。
ストーリー自体はもちろんフィクションだが、親子関係の難しさが描かれている部分は現実的だと思った。親が子どもに過剰な期待をしたり、あるいは仕事を優先して子どもにかまってあげない。また、子どもも親に認めてもらいたくて、努力の方向を間違えてしまう。そんなかんじのことが、この本のベースにあると感じた。
わたし自身も子どものころ、親に褒めてもらうために勉強(というか学校生活全般)を頑張っていた。大人になってもそのクセが抜けず、誰かに認めてもらいたいという気持ちが常にある。今はそのクセに気が付いたからまだよかったけれど、もしずっと気が付かなかったら、この本の登場人物のようにおかしなことになっていたかもしれない。
不気味だけど、身近に感じる、そんな本だった。
そういえば、プライムビデオで「人間標本」が独占配信されているようですね。わたしはまだ見ていませんが、原作を読みたい方は本も読んでみてくださいね♪


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